金東映画館は金沙鎮陽翟に位置し、1950年、台北市議会・張祥傳議長が金門前線の軍人を慰労するために寄付し、映画館を建て、軍人に憩いの場を提供しました。当時の映画館は空席なしの大盛況で、附近の陽翟街エリアはこれに伴って商店街が発展し繁栄しました。理髪店、ビリヤード室、銭湯などがあり、今の陽翟老街は改築されたものの当時の店舗が一部残されています。鉄製のまだらな看板には手書きで店名が書かれており、金東映画館は40年代の雰囲気がいまも尚、充満しています。シンプルなセメントとレンガの建築で、傷がいっぱいの木製カウンター、木製座椅子、そして壁には「何故戦うのか」といった赤地に白字の標語が掲げられ、鮮明に歴史の記憶をとどめています。