風獅爺の故鄉を訪ねよう
金門の守護神
唐代、金門は草木が生い茂る島として知られ、元代から林業と製塩が始まりました。ところが、幾度にもわたる戦乱を経て森林は徐々に減りついにはすっかり姿を消してしまいました。東北の季節風が吹きつけるこの島は樹木を失ったことで、砂や砂利が吹き荒ぶようになり、移り住んだ人たちは、泉州、漳州から魔除けの石獅信仰を持ち込んだのです。集落や、風が強い場所には風獅爺を祀り、防風と厄除けを祈りました。こうして金門独特の信仰文化がうまれたのです。風獅爺は今では金門の守護神として敬われています。
防風のために祀られた風獅爺でしたが、霊験あらたかなため、水害を鎮め、路沖や宅沖などの風水やシロアリの害にも力を発揮し、さらには牛が行方不明になった時や泥棒に遭った時にも風獅爺に祈れば解決してもらえると地元では信じられています。住民が、謝袍を作り供え物をして風獅爺に感謝を捧げる情景も、風獅爺に神秘的で生き生きした物語性を添えています。
風獅爺の英姿を観察しよう
風獅爺を訪ねる際には、風獅爺が立っているか座っているかを観察しましょう。また、表情や首にかけているアクセサリー、手に持っている物にも注意して見ましょう。これらは住民の祈願と関連があります。それから、風獅爺には性別もあります。両足の間にひょうたんや生殖器があるものは雄の風獅爺で、カラフルな球や帯を持っているのは雌の風獅爺です。細部まで気を付けて観察していけば、風獅爺探しの楽しみが増えますよ!
金門を深く知る 風獅爺探しを企画しよう
金門では観光リーフレットの地図を参考に、風獅爺探しの旅を計画してください。風獅爺の故鄉を訪ねる旅では、その地の古老とおしゃべりする機会があるかもしれません。その奇妙な姿態に注目し、その物語に耳を傾けたら、「山后民俗文化村」で「風獅爺郵便ポスト」にハガキを投函しましょう。ここで手紙を出せば、地元限定のスタンプが押してもらえます。友人や家族、または自分に、金門の思い出を送りましょう。
有名な風獅爺
瓊林風獅爺
金門観光のスポークスマン
東洲風獅爺
犯人を捕まえ事件を解決し、村を守る風獅爺
官澳風獅爺
スカートを履いた風獅爺
安岐風獅爺
金門最大の風獅爺
金門城風獅爺
最古の風獅爺
西園風獅爺
かつて切手の絵柄になった風獅爺
青嶼風獅爺
個人蔵から村落祭祀の対象となった風獅爺
夏墅風獅爺
ドラえもんそっくりの風獅爺