バードウォッチング、カワウソ観察
豊かな自然の生態 バードウォッチングとカワウソ観察の聖地
金門は南北を往来する渡り鳥が必ず羽を休める地です。砲撃の音が途絶えた後、人々が安心して耕作に勤しめるようになってからは、春の小麦、夏と秋の高粱の収穫、海岸や潮間帯の海の生き物が鳥たちに十分な食物を与えており、金門は鳥たちの楽園となりました。コウライキジ、留鳥のヤツガシラ、夏の妖精と呼ばれるハリオハチクイ等を見ることができるほか、保護動物であるカワウソの姿を見ることもでき、自然の生態を観察するには金門は聖地とも言える場所です。
ハリオハチクイ 金門だけの夏の妖精
夏に金門にお越しなら、「夏の妖精」と呼ばれるハリオハチクイを観察するチャンスです!ハリオハチクイは每年4~8月に金門で繁殖し、冬になると越冬のために金門を去っていく渡り鳥です。ハリオハチクイは目を引く鮮やかな色彩が特徴で、土に穴を掘って巣とし、集団で営巣します。「夏の妖精」について知ってもらい、またその巣穴を守ろうと、金門最大の営巣地である「青年農荘」には迷彩を施したトンネルが作られ、ハリオハチクイを近距離で観察できるようになっています。
バードウォッチングマップ
バードウォッチングスポット
慈湖
潮が満ちると、潮間帯の水鳥は慈湖に羽を休めにやって来ます。またここは、金門カワウが夜を過ごす場所でもあります。
よく見られる鳥:カワウ、オニアジサシ、ユリカモメ、ダイシャクシギ、シラサギ等
バードウォッチングに適した時期と時間:秋、冬、春の全日
金沙ダム
主要バードウォッチングスポット有:田墩区、陽山間部、浦辺区、金沙ダム区、青嶼官澳区等
よく見られる鳥:コウライキジ、カササギ、クビワガラス、アオサギ、オオバンケン等
バードウォッチングに適した時期と時間:秋、冬、春の全日
農業試験所
農試所は敷地面積が広大で、試験池、耕地、酒槽堆があるため、多くの鳥が餌を求めてやって来ます。
よく見られる鳥:カイツブリ、カノコバト、タカサゴモズ、ヤツガシラ、シキチョウ等
バードウォッチングに適した時期と時間:朝と夕方/四季
中正記念林
中正記念林は木々が鬱蒼と生い茂り、広大な蓮池もあるため、樹棲、地棲、雑食性の鳥類と水鳥が集まります。
よく見られる鳥:アオショウビン、カナリア、カササギ、シキチョウ等
バードウォッチングに適した時期と時間:朝と夕方/四季
榕園
榕園は樹林に囲まれ、付近には一面の草地が広がっているため、陸棲性の留鳥が餌を求めてやって来ます。
よく見られる鳥:ヤツガシラ、クビワムクドリ、カササギ、ハッカチョ ウ、アオショウビン、バン等。
バードウォッチングに適した時期と時間:朝と夕方/四季
太湖
太湖は水域面積が広く、付近には溝渠もあるため餌が豊富で、棲息地が見えにくいため、水鳥のパラダイスになっています。
よく見られる鳥:シラサギ、アオサギ、カワセミ、カワウ、カルガモ等
バードウォッチングに適した時期と時間:朝と夕方/四季(冬、春が最適)
浯江溪河口
潮間帯にありマングローブが繁茂しているため、小魚、甲殻類、貝類が豊富で、多くの水鳥の棲息地となっています。
よく見られる鳥:クロウタドリ、チュウシャクシギ、シロチドリ、トウネン等
バードウォッチングに適した時期と時間:満潮前/秋、冬、春
陵水湖
広大な水域を有し水生植物が豊富で、また付近は樹林に囲まれ静かな環境であため、バードウォッチングに最適です。
よく見られる鳥:アオショウビン、ヒメヤマセミ、カイツブリ、ミサゴ、イソシギ等
バードウォッチングに適した時期と時間:朝と夕方/四季(冬、春が最適)
ユーラシアカワウソを観察しよう
金門には、希少種であるユーラシアカワウソが生息しているって知っていましたか?金門はユーラシアカワウソの世界的な生息域に含まれ、ここでは野生のカワウソを見ることができます。けれども残念なことに、近年は水質汚染の影響で個体数を減らしています。さらに深刻なのが、夜行性であるカワウソが車にひかれて死亡する事故が多発していることです。金門で運転する際にはカワウソにお気をつけください。耳を澄まして目を凝らしていれば、かわいいカワウソの姿を目撃できるかもしれませんよ!
カワウソ分布マップ
データソース:Formosan Wild Sound Conservation Science Center Co.,LTD.