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「得月楼」は1931年に建てられました。水頭集落出身の黄輝煌が事業で財を成した後、中国福建の職人、陳南安に設計を依頼して建てた高層建築です。当時は水頭集落で最も背の高い建物だったため、「近水楼台先得月（水に近き楼台は先ず月を得る）」の意から「得月楼」と名付けられました。

「得月楼」が建てられた頃は金門地方の治安がちょうど最悪の時期で、海賊が上陸し民家を襲う事件が続出しており、海に近い水頭集落は、しばしば海賊の被害に遭っていました。そのため「得月楼」はたくさんの防御機能を備えています。三、四階の壁面には、銃をかけて照準を合わせるのに使われる銃眼、屋上の胸壁の凹部は防御に使用されました。さらに、秘密の避難通路もあり、緊急時には主人を連れて隣接する「番仔楼」まで避難させました。高い機能を持ちながら美しさも併せ持つ「得月楼」は、かつて「台湾歷史建築百景」の一つに選ばれました。

現在はガイドが「得月楼」の歴史を無料で解説してくれます。

「得月楼」ガイド時間
◼️毎日定時に6回開催： 09:00、10:00、11:00、14:00、15:00、16:00